1910〜1930年代に製造された、オールドクルスペ プレホーナー フルダブルホルンの出品です。
イエローブラスの上に銀メッキをかけていますので、ノーラッカーの響きとラッカーの耐久性を合わせ持たせた楽器です。
なお、現在、一部のプロ奏者等の間で流行している、火を用いた熱処理による音律調整を施してあります。
このため、音程も大変よく、音の響きも製造当時のものになっていると思います。甘く良く響く音色で、大音量で吹くというより、綺麗に歌う、という奏法に適していると思います。
長い間保管してあった楽器であり、ベルの一部にパッチがある以外、当てがねはなく、状態は大変良好です。
ロータリーも、浜松にかつてあったクルスペ専門工房でニッケルメッキをかけていますので、気密に問題はありません。
その際、押しF(開放B♭)になるよう改造していただいています。
(プレホーナーに関していえば、開放B♭の方が手の小さい日本人には向いていると思います)
ロータリーメッキ済、音律調整済みで、音程もよく、当てがねもほぼないオールドクルスペはまず出回らないと思います。
プレホーナーは戦前にしか作られておらず、とても貴重な楽器です。現代の楽器にはない、甘くまろやかな音色がします。
※大きな凹みはありませんが、使用に伴う小さな凹み等はあります。小さなものであり、演奏に支障は全くありません。
大切に使ってくださる方に巡り会えればと思っています。ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
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