特選 高級金蒔絵 漆器 菓子盆 菓子入れ 丸盆
茶道具 紀州漆器 黒江塗
品のある丸盆。中央に金箔を用いた2輪の草花柄が配置され、漆黒の地に金で描かれた絵が浮き出る大変美しい漆器です。
表面の艶が大変引き立っており、幾重にも重ねられた漆が想像できます。
光って艶のある表面とは対照的に裏面は艶消しの黒。全く異なる質感も特徴です。
角を取り、丸く縁取られた底面に職人技を見ることができます。
上品、かつ高級感のある仕上がりになっています。
サイズ
内径 23㎝ 厚さ0.5㎝ 高さ5㎝
状態
新品未使用、自宅保管品、長期保管につき、その点ご了承ください。いただいた後、確認の為開封、その後一度も開封せずに保管。今回撮影のため開けました。
箱付き。
【黒江塗】
紀州漆器は和歌山県海南市黒江で、室町時代からつくられる漆器。
黒江に移住した近江(現在の滋賀県)の木地師(木材を用いて、椀や盆などをつくる職人)らが、紀州(現在の和歌山県)の豊富な材木で渋地椀(しぶぢわん。柿渋に木炭の粉をまぜたものを、下地とした椀)をつくり始めたのが起源とされる。その地名から「黒江塗」とも呼ばれている。
明治維新の廃藩置県で藩の保護を失い、一時は衰退しかけた紀州漆器であるが、明治には沈金の技術の導入や、蒔絵の図案の改良、昭和には天流塗や錦光塗、シルク塗りなどの考案、と逆境をバネに技術を発展させてきた。
また、今日では漆ならではの風合いを残しつつ近代的なかたちや色合いを調和させた商品が開発されるなど、紀州漆器の新たな需要の開拓も進められている。