平山文鏡の品とは伺ってはおりますが、詳細は不明です。
「養老の滝図」が描かれ、そのお題を詠んだ自筆の和歌が添えられた作品です。
《 平山文鏡(直員) 》
享保17年(1732)生まれ、享和元年(1801)に没す。
平山家は藩主三宅家が三河挙母を治めていた時代から召し抱えられ、
寛文4年(1664)に田原藩主となった三宅家に従い田原へやってきている。
名を直員、天明6年(1786)家老職に就く。
寛政3年(1791)隠居して家督を実弟直昌に譲り、誓山のち、山と改める。
画号を文鏡、南坊流茶道を田原三宅四代藩主康高こと了閑(1710~1791)に学び、
宗匠となって茶号を雁々斎と号した。
画道を狩野派の加藤文麗(1706~1782)に学んだ。
文麗は谷文晁の師としても知られる。
■紙本・肉筆
■状態 時代なりのヤケ・オレ跡等あり。
■軸寸法 /約186.0cm×約42.5cm。
■本紙寸法/約102.5cm×約28.5cm。
■落款 御覧の様な銘・落款等あり。
■箱 古箱。