ご覧の様な大塚香緑の手によって
岩倉具選・讃と松花堂「福禄寿」が描かれた作品です。
にこやかに笑う「福禄寿」の姿が印象的であり、
上部に見られる岩倉具選の書写の讃と相まって、
非常に味わい深い作品です。
《 大塚 香緑 》
明治三十六・1903年~昭和五十七・1982年
名古屋生。松沢松湖、朝見香城に学ぶ。
戦後は青龍社に入門し川端龍子に師事した。
《 岩倉具選 》
生没年/1757~1824年 江戸時代中期-後期の公卿。
宝暦7年1月4日生まれ。柳原光綱の子。岩倉広雅の養子。
初名は淳吉,家具。
天明7年右近衛権中将,8年従三位となる。
寛政8年蟄居を命じられ,9年出家。詩文,書画をよくし,篆刻を高芙蓉にまなんだ。
文政7年7月7日死去。68歳。
■絹本・肉筆
■状態 時代なりのヤケ・オレ・シミ等多少あり。
■軸寸法 約180.5cm×約43.0cm。
■本紙寸法 約 98.5cm×約39.0cm。
■落款 ご覧の様な銘・落款等あり。
■箱 箱。